こんにちは
めぐ@丁寧な空手家育成教室(@karateOlympic)です。
空手を通して「自分の頭で考え判断できる人になって欲しい」と思っている親御さんは多いと思います。
いざ子供に「考える力」を身につけさせようと思っても何をしていいのかわからなくなってしまいますよね。
道場の先生から「練習は考えながらしないとダメだよ」と言われるけど具体的にどうしたらいいのかわからない。
具体策が知りたいのに誰も教えてくれません。
では、どうすればお子さんの思考力を育てることが出来るようになるのでしょうか。
考える力を伸ばすために、今日からできる7つのことについて、それを空手の試合にどうやって活かしていくのかをお話をしていきますね。
思考力とは?
思考力とは「自分で考える力」のことを言います。
練習中に先生が言いたいことはなんだろう?とか
もっといい練習方法がないだろうか。
と自分で考え、考えたことについて言葉し行動する。
これが思考力です。
空手を通してお子さんの思考力を鍛える方法
思考力は先生の話を聞いて練習しているだけでは鍛えることはできません。
だからこそ受け身の姿勢ではなく、お子さんが思ったことを先生に伝える。
自分はどこまで理解できていて、どこから理解できていないのか。
練習のときから常に疑問を持つようにしましょう。
「この技はなんでこうなるの?」
「どうしてこんな動きをしないといけないのか?」
技の意味を理解するだけでもお子さんの形にメリハリが出てき空想の相手と戦えるようになります。
形は組手の分解なので、ただ形を打つのではなく実際の相手が目の前にいることを仮定して打たないといけないんですよね。
それができていないから先生から「メリハリがない」と言われてしまうのです。
疑問をもって形を打てるようになれば技の意味も理解できるようになりそれが組手にも活かされてきます。
子どもにたくさん質問をする
思考力を鍛えるためには空手以外の日常生活から身に着けていかなければなりませんが、考えるきっかけを与えるために、あなたがお子さんにたくさん質問をしてみることです。
例えば
今日の練習でどんな練習をしたの?
先生からどんなことを教わった?
先生はなんて言っていた?
と質問をしてみます。
最初は「○○の練習をした」とか「○○言っていた」とやったことや感じたことをお子さんは話してくるかもしれないですがそれに対してさらに深堀をしていきます。
今日はどんな練習をしたの?
○○の練習をした
○○の練習はどういうところが難しかった?
と会話を深堀していき、お子さんの思いや考え方を引き出していきます。
空手の練習終わりに道場でお子さんと話す機会は少ないと思います。
だから、練習が終わったその場で練習の振り返りをすることによりお子さんはその日の練習を思い出せるようになりアウトプットすることで思考の定着をはかることもできます。
なぜできないのかを考えていく
「できない」ことに対して練習するのは気が進まないですが、できないことを放置しているとずっとできないままであとから苦労するのはお子さんなんですよね。
だから、「できない」で終わらせるのではなく「どうやったらできるようになるのか?」を一緒に考えてあげましょう。
お子さんと一緒に考えることによりあなたの思考力も上がっていきます。
例えば、突きがまっすぐに突けない。
そのためには正しい突き方のフォームを確認し、ゆくっり形を覚えなおしていく。
正しいフォームがわかるようになれば、乗除にスピードを上げていく。
このような練習方法が思いつくかと思います。
練習の仕方はたくさんありますが、お子さんが自分で考えその練習にたどり着くまでのプロセスが大切なんです。
これができるようになればお子さんは1人で練習メニューを作ることができるようになります。
練習中は口出しをせずに見守っておくべき
子どもに何度も何度も教えていることが練習になるとできていない。
それをみた親は「ああだ、こうだ」と言いたくなってしまい練習中に子供を呼びつけている親御さんはあなたの道場にいませんか?
親も不安になり、アドバイスしたくなる気持ちはわかりますがそれだとお子さんの考える力を奪ってしまっています。
お子さんに大事なことってあなたのアドバイスをそのまま練習させることでしょうか?
違いますよね…
普段の練習から自分の頭で考えながら練習をしていないと、試合で急に自分の頭で考えながら試合をすることはできません。
だから練習の時からお子さんに考えさせる訓練として、アドバイスしたい気持ちを一旦抑えて練習中はお子さんを温かく見守ってあげましょう。
そうすることでお子さんは「なんで負けたのか?」を自分で考えるようになり、次の練習でどうしたら勝てるようになるのか。
を考えるようになります。
結果それが試合にも繋がってきます。
勝つために必要な練習なのかを考える
素直な子が多い反面、先生や凄いと思う憧れの選手がやっている練習をそのまま受け入れる子が多いです。
でもそれって本当にお子さんに必要な練習なのでしょうか?
例えば、お子さんが突きで攻めていきたいのに先生から「蹴りで攻めていきなさい」と言われ先生が言った通りに蹴りで攻めていったら負けてしまった。
負けてしまったということはそのスタイルがお子さんに合っていなかたってことになりますよね。
だから先生や日本代表選手の話を鵜呑みにするのではなく、「なぜその攻め方がいいのか?」を考えていかないとお子さんのやりやすい組手スタイルを手に入れることはできないんですよね。
組手に正しいやり方は存在しないのでお子さんの経験値を上げていく中で自分で考えながら試合のパターンを組み立てていかなければなりません。
そうしないと勝てるようにはなりません。
でもお子さんがいきなり1人で試合を組み立てていくのは難しいと思うので先生に聞いて一緒に考えていきましょう。
道場の先生はやり方を一生懸命教えるくれる方はいると思うんですが思考力を鍛えられる先生は少ないものです。
だから親も空手の知識をつけていかないとお子さんの試合をみても「なんでポイントになったのかわからないし、どういう技がポイントになりやすい」のかわからないんですよね。
この機会に子供と一緒に、常に「考える」くせをつけ、技が取れるポイントを探してみてください。
試合に思考力をどう活かすのか?
試合をみていると手数を増やせばポイントになると思い、手数を増やす子がいるのですが実は手数を増やしたからと言ってポイントをとれるわけではありません。
むしろ手数を増やすということはそれだけ体力が消耗してしまうっていうことにもなります。
だから組手で勝つポイントはいかに体力を温存しつつ相手の弱点を突いていくか。
相手の隙をみつけ、あの選手は○○が苦手だから○○の技で攻めよう。
相手が攻めて来なかったら、自分から攻めていこうという駆け引きをしなければなりません。
例えばお子さんが刻み突きでポイント取りたいとします。
相手は自分から攻めくるタイプの選手ではありません。
そしたら、自分から間合いを詰めていき攻撃をしないとポイントは取れないですよね。
つまり、試合が始まる前にある程度攻めるパターンを決めておく必要があるんですよね。
この技でポイントにならなかったら次はこの技で攻めてみる。
上記のようにポイントにならなかったら次はどの技を使って攻めていくのかを常に考えておかないといけません。
そのために相手の動きをしっかり見て、1つ1つの技を無駄にするのではなく、技を出せば必ずポイントが取れる状態まで仕上げておかなければなりません。
先の先のまで相手の動きが読めるようになればお子さんは今以上に勝てる選手になれます。
最後に
空手の試合で勝てるようになるためにもお子さんの思考力をつけていかなければなりません。
そのためには、親が選択や実現のステップに干渉しすぎず、子供を尊重してサポートすることが重要です。
少年少女の空手は親の空手知識がお子さんの試合を左右すると言っても過言ではありません。
今日お話しをしたから明日にはできるようになる。
なんて急に思考力はつかないので、小学生のうちから日々「考えるクセ」をつけてあげてくださいね。