「うち子試合の後半になるとバテてしまいます」
「試合中に体力を残す方法はありますか?」
「体力作りには何をしたらいいですか?」
組手の試合は、1分間〜1分30秒。長くても2分間。体力がない子は試合途中でバテてしまうと相手に動きを悟られてしまいます。できれば試合中にバテない体力はつけていきたいですよね。
私も最初は体力がなくて、1分30秒の試合もきつかったです。だから子どもたちの気持ちもわかります。
そこで本記事では、子どもの体力をつけていきたいと思っている方に向けて、以下の内容を解説します。
- 見ている以上に組手をしている方はきつい理由
- 組手は相手にミスをさせることが重要
- 構え方を崩してはいけない理由
- 60%の力で勝つ秘訣
最後まで読むことで、お子さんは試合中にバテなくなるでしょう。子どもの体力をつけていきたい方は、ぜひご一読ください!
見ている以上に組手をしている方はきつい理由
実際に自主練でお子さんと一緒に試合形式で組手の練習をしてみて欲しいのですが、めちゃくちゃしんどいことがわかります。特にメンホーをつけて1分フルで組手をすると息もかなり上がってしまいます。
個人戦の試合では、トーナメント式なので勝ち上がっていくと試合の待ち時間もどんどんなくなっていきます。
試合の待ち時間が長いと試合を待っている間に、柔軟体操をし体を冷やさないようにしているお子さんもいれば
頭が「カックン」となり
眠そうにしているお子さんもいます。
そんなお子さんの姿をみて
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って思ったことはありませんか?
眠たくなる気持ちはわかるんですよね…
特に、昼ご飯を食べた後は、睡魔との戦いでした。
しかし
トーナメントで勝ち抜くほど戦う相手は強くなり
寝ている暇もないほど試合の順番が
どんどん回ってくるようになります。
その分、体力も温存しておかなければなりません。
シード選手と試合するときに
1回戦で疲れ切って試合をするも
手足がバラバラになり実力を出せない
お子さんは多いのではないでしょうか?
ただ手数を出せばポイントになるって
いうわけでもありません。
突いたら脇腹までしっかり引く。
これができて、はじめてポイントとなります。
なんとなく手を出せばポイントになると思っていれば
無駄な動きが増えてしまうため
余計に体力を消耗してしまいます。
試合で勝ち抜いていくためには
いかに体力を温存するかが
今のお子さんの課題ではないでしょうか。
ではここから具体的に
試合で体力を保ちつつ練習の成果を
発揮できるようになるための
ポイントをいくつか紹介しますね。
相手のミスをいかに引き出すかが需要
空手経験のない保護者の方からすると
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ってことがよくあると思うんですよね。
空手は、0.1秒の世界で戦っているので
一瞬の判断が命取りとなってしまうこともあります。
その判断を素人の方がするのは
難しいのでお子さんの試合を
みていくなかで、慣れていくしかないんですよね。
お子さんは、1分~1分30秒の試合で
フットワークを長くしていると足が疲れてき
だんだんと体がついてこなくなる
状態ではないでしょうか?
あるいは後ろの足の蹴り込みが遅くて
後ろの足が伸び切っている状態ではないでしょうか。
この状態で技をだしても
残心ができていないためポイントにはなりません。
残心という言葉が出てきましたが
道場の先生もよく「残心」という
言葉を使いませんか?
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って方も
いらっしゃるのではないかと思いますので
簡単に説明しますね!!
この残心とは
[word_balloon id=”unset” src=”https://karate-win.com/wp-content/uploads/2020/03/Megumi.jpg” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]突いた後も油断をせずに、相手のどんな動きにも反応できるような心構えと身構え[/word_balloon]
のことを言います。
なので、一度蹴ったり突いたりしたあとは
必ず構えを作らないといけないという
ことなんですよね。
そして、いかにコンパクトな動きをし
相手のミスを誘い
ミスを狙って自分から攻めていくか。
組手は相手との駆け引きなので
ルール上の範囲であれば何でもありです。
相手のペースを崩したもん勝ちなんですよね。
そのため、相手の動きをしっかり観察し
相手の弱点を探り、攻撃をする。
あなたのお子さんは
相手の動きをしっかりみて
反応することができていますか?
もし..
できていない場合は
練習で相手が突っ込んでくるのに対して
相手の前拳を払いながらカウンターをとる
練習をお子さんにさせてみてください。
これができるようになれば
相手の動きに反応ができるようになり
お子さんが技を出すたびにどんどん
ポイントが入っていくようになります。
構えをしっかり作ってから攻撃をする
先ほどの『残心』の話でもしたんですが
突きや蹴りを出す前に
一度構えをしっかり作ること。
小学校低学年の子の試合をみていると
猫パンチやボクシングみたいな突きをしたり
殴りにいっている子もいますので
突きはまっすぐ出して引くようにしてください。
そうしないといくら手数を出したからといって
ポイントになる可能性は低いので
『突いたら引く』を絶対に
忘れないでください。
また相手は、お子さんが前拳を下げているだけで
お子さんの顔の位置がガラ空きになってしまうため
相手からしたら攻撃をしやすくなるので
刻み突きを出されてしまうと
反応ができずに
手も足も出ずに負けてしまう。
お子さんの試合を見ていると
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ってことはよくあると思うんですよね。
それは
お子さんの顔の位置が
ガラ空きになっている状態なので
相手からするとポイントを
とりやすくになってしまうんですよね。
なので構え方は、相手の顎をめがけて
いつでも突けるような高さにして
構えてみてください。
手を下げて相手の動きを誘うのもありですが
ポイントにならなかったら
次の動作にどうやって繋げていくのか。
お子さんが
先の先のまで考えて試合が
できるようになればいいですが
これができるようになるまでは
どうしても時間がかかってしまいます。
なので今すぐお子さんの得意技を作り
レパートリーを増やす練習も
していくといいでしょう。
これが難しい場合は、先生に相談してみてください。
お子さんが余裕をもって
試合を行うことができるようになれば
体力も余るようになります。
1発で相手を倒すつもりで突く。
道場の先生によく言われていたのが
[word_balloon id=”unset” src=”https://karate-win.com/wp-content/uploads/2020/03/karate_boy.png” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]相手のお腹をぶち抜き
背中まで突くイメージで突きなさい[/word_balloon]
よく言われていました。
このイメージが持てるようになれば
圧のある重たい突きを出せるようになるんですよね。
なので突きが軽くて先生に
「突きに圧を出せ」と言われるお子さんは
「相手のお腹をぶち抜き、背中まで突くイメージ」をもってみてください。
突きに重みが出てくると
相手から簡単に払われたり
避けたりされなくなるので
確実にポイントをとれるようになります。
また、空手の試合は必ずしも
ポイントを満点取らないと
勝ちというわけではないので
1点取って相手に
攻められないような動きをする。
1点だけしか取れなくても、勝ちは勝ちなので。
体力の消耗もしなくて済みます。
組手頭脳戦なので
いかに体力を減らさず、賢く攻めるか。
これが勝てる秘訣でもあります。
60パーセントの力で試合をする
よく先生から
「100%の力を発揮し悔いのない試合をするように」と
試合前に言われることもあるかと思いますが
いきなり、100%の力を発揮してしまうと
試合は最後まで持ちません。
なので前半戦の試合は60%くらいの
気持ちで試合をすると気持ち的にも楽になり
本来の力を発揮しやすくなります。
お子さんの試合が始まる前には
[word_balloon id=”unset” src=”https://karate-win.com/wp-content/uploads/2018/10/IMG_7547-273×300.png” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]試合を楽しんでおいで[/word_balloon]
と伝えてあげると
お子さんのガチガチに緊張をした顔が緩み
お子さんに笑顔が出てき
伸び伸びと試合ができるようになりますよ。
なので試合前に
「絶対に勝ってきてね」というよりは
「試合を楽しんできて」の方が
プレッシャーもなくなり
本来の動きができるようになります。
お子さんが個人戦でも勝つためにも
60%の力で試合に挑むように
してみてくださいね。
本当は全ての技を100%の力で突くと
酸欠になって倒れてしまうレベルなんですよ。
空手は思ったより体力を消耗する武道なので。
また、100%の力を出そうとすると
力んでしまい、動きは固くなるし
相手に攻める瞬間がばれてしまう
可能性もあるんですよね。
動きが固くなってしまうと相手の動きに
反応するのが遅くなってしまうので
余計に試合が長くなり
体力を消耗してしまうんですよね。
なので、力を入れて突くより
自分が狙った場所にしか突きや蹴りは出さない。
相手に合わせて試合運びができれば
お子さんの試合はもっとスピーディーになりますよ。
例えば、
お子さんが審判の先生の「始めの声」に反応し
刻み突きを出したとします。
相手はいきなり突いてくるなんて思っていないので
お子さんの突きに反応ができないんですよね。
最短最速で突きを出せるようになれば
無駄な動きがなく、ノーモションで
あなたのお子さんの
狙い通りの場所に突きや蹴りが出せるようになり
ポイントがとれるようになってきます。
先にポイントを取ることによって
気持ちに余裕が生まれ
試合もノッてくるんですよね。
最初にポイントを取れれば
自分に自信も持てるので
お子さんの動きはどんどん良くなっていきます。
そんなお子さんの絶好調な姿を試合で
見ることができたあなたは
[word_balloon id=”unset” src=”https://karate-win.com/wp-content/uploads/2018/10/IMG_7547-273×300.png” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]うわー!!うちの子、今までみたことがない動きをしてどんどんポイントをとっていく!!いいよ!!こんな試合できる子だったんだ!![/word_balloon]
って、思わずテンションが上がってしまいます。
なのでいきなりお子さんが
100パーセントの力を出して
突きをカラぶってしまって体力を消耗するよりは
60%の力で最初は攻めていき
後半に相手がバテている隙を狙い
攻めていく作戦もありなのではないでしょうか?
追い込まれてしまうと
組手を立て直すのに
頭が真っ白になる、なんてこともあるんですよね。
頭が真っ白になれば
お子さんは試合中に焦ってしまい冷静さを失い
手数だけ出して全くポイントにならない。
体力もなくなり
へなちょこな動きをしてしまう。
なんてことにもなってしまうので
試合ではなるべく力を入れず、
的を絞り狙った場所に確実に突く。
的を絞ればその分
ポイントはとりやすくなります。
無駄な動きをお子さんがしないようになれば
体力を温存に保つことができるようになり
1分~1分30秒の試合が楽に感じるようになります。
これは日々の練習でしっかり意識をしないと
できるようにはなりません。
毎日少しでもいいのでコツコツ練習を
していかなければ体に染み込ませていくのは
絶対に無理です。
『今日習ったから明日、すぐにできた!!』
なんていうスーパーサイヤ人みたいな
子どもはどこにもいません。
なのでとにかく毎日5分でもいいので
歯磨きをする感覚で練習をして欲しいです。
最後に
組手試合は体力を使うので
前半の動き方で
後半の体力の使い方が変わってきます。
前半に勢いを出しすぎて
後半に逆転されて負けてしまう。
なんてよくある話なので
試合の待ち時間にお子さんが前の子の試合をみながら
自分で試合の流れを考えられるように
なるのが一番ベストなんですが
小学校低学年の子はまだ難しいと思いますので
まずは1つでいいので
確実にポイントを取れる
武器(技)を作ってみてください。
この技を出せば確実にポイントになるって技を
身に着けていけば
お子さんの試合内容も変わってきます。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]余談ですが、私は父親から刻み突き以外はしてはいけないと言われ他の技を封印したところ、刻み突きが得意になり、突きだけで全国大会に毎年出場をしていました。[/word_balloon]
なので小学校の間は
日本代表選手みたいに
小手先のテクニックを使わなくても
基本がしっかりできていれば
全国大会だって夢ではないんですよね。
勝つためにも
勝つための練習が必要です。
その勝ち方を道場の先生は
教えてくれていますか?
教えてくれていない場合は
聞く必要がありますよね。
例えば
勝ち方の例としてあげてみます。
前拳をしっかり顎の高さにあげて
相手にプレッシャーをかけていけば
相手は我慢ができなくなり
技を出したくなってしまいます。
その瞬間を狙いカウンターで
中段突きで攻めてみる。
お腹に突きが入ると動けなくなるほど
きつくなるので
それだけでも相手はビビッて
自分から攻めて来なくなるんですよね。
もちろん当てすぎると
反則になってしまうので
加減は必要ですよ。
このようにして
相手がされて嫌な動きをどんどん
仕掛けていくんですよ!!
このようなやり方を道場の先生は
教えてくれていますか?
今のまま道場の先生に教えてもらうことなく
自宅で必死に練習をしても
お子さんのミスは増えるし
突っ込むスピードは上がらないと思います。
なぜなら
あなたはミスを減らす練習や
突きのスピードをあげる練習方法が分からずに
悩んでいるからですね。
これを解決するためには
経験豊富な先生に聞くしかないんですよね。
今必死で頑張っているお子さんの
練習を勝ちに繋げていくためにも
先生の力を借りることはとても重要です。
毎日練習を頑張っている
お子さんの姿をみてるのであれば
試合で勝てせたい気持ちは強くなっていきますよね?
お子さんが間違った練習をしないでいいように
今すぐ先生に質問をしてみてください。
もし、先生に聞きにく場合は
私に「スピードの出し方」と
LINEに送ってくだされば
お答えします!!
お子さんが、力まないようになれば
日本代表の荒賀選手のような
光速上段突きもできるようにもなります。
なので組手の突きは、突こうとするのではなく
「引手」を意識しながら練習をするようにしてください。
そうすれば今より突きのスピードが増し
相手にバレない突きを出せるようになり
体力も温存することができるようになります。
では今日はこの辺で以上にします。
最後まで読んでくださり
ありがとうございました。