既に空手をしている人。
またはこれから、空手を始めてみたい。
子どもに空手を習わせたいと考えていても、流派によってルールが違うし、空手の経験の無い方には何がどう違うのか全く分からないと思います。
そこで今回は、空手のルールをわかりやすくご紹介しますので、これから空手を始めようと悩んでる方は是非参考にして、道場を決める際に役立て下されば光栄です。
伝統派空手について
「全日本空手道連盟」という団体を中心とした流派のことを「伝統派」といいます。
上のマークが伝統空手の特徴となります。
主な流派としては、以下の4つ団体が挙げられます。
・剛柔流
・松濤館
・糸東流
・和道流
があります。
次に試合は「型」「組手」の種目があり、選手はそれぞれ任意の種目に出場することが出来ます。
試合は小学生は学年別、中学生からはほぼ、1年生~3年生まで学年問わずに試合が行われることが多いです。
高校生も1年生~3年生学年を問わずに試合が行われることが多いです。
※試合によっては学年別で行われる試合もあります。
伝統派:型の試合について
型のルールについては、全空連は現在、「フラッグ方式」といって、赤・青に選手分け、1対1のトーナメント試合形式で行っています。
最初に赤の選手が形演武を行い、その後に青の選手が演武し、5人の審判員が赤・青のいずれが勝ちと認める選手の旗を揚げ多い方が勝ちとなるものです。
では審判はどのような点について判断をしているのか、気になりますよね?
今回特別のに審判が一番見ている注意点を暴露しちゃいます。
○本来の意味での形の演武
○分解の理解度
○良いタイミング、リズム、スピード、バランス、極め
○極めに必要な正確で適切な呼吸(むやみに大きい呼吸音はマイナス要因とする)
○着眼および集中力
○適切な足の緊張を伴う正確な立ち方
などがあげられます。
なのでもしあなたが型をマスターしたければ上にあげた項目を注意しながら練習をしてみて下さい。
また、演武の時間は型によって異なり、数十秒の場合もあれば数分続く場合もあります。
そもそもなんで空手には、型があるのか不思議に思ませんか??
型が意味するのは、空手の基本的な技や姿勢を身につけることを目的とし、また組手のような実践に必要となる動きを身につける練習にもなるからです。
空手の型の種類は実に様々で数十種類にも及びます。
全ては把握できていませんが72種類の型があると聞いたことがあります。
同じ型でも流派によって違いがあるので72種類よりも多いかもしれません。
型の重要性についてはいろんな意見がありますが、個人的には型が上手い人というのは実践の組手も強い人が多いのでやはりある程度、型が組手に通ずるものはあるのではないかと思います。
ではここで今、注目の小学生の高野万優ちゃんの型を見て下さい。
どうですか??
小学生なのにプロ顔負けの迫力のある型を打つ万優ちゃん。
「上手すぎて私にはできないよ」と思われてしまうかもしれませんが、心配はありません。
だって、万優ちゃんだって最初は素人だったので!
なのでしっかり基礎を学んで毎日練習をすれば、あなたも万優ちゃんみたいに
『キレ』のある型を打つことは可能です。
伝統派:組手の試合について
得点の呼称
○一本:3ポイント
○技有り:2ポイント
○有効:1ポイントです。
手足に防具を付けて寸止め(直接体に当てない)方法でポイントを取り合い、勝敗を決めます。
寸止めルールとはいえ、たまに当たってしまい選手が倒れるシーンも目にすることがあります。
これが寸止め空手かと疑問にも思いますが・・・
また組手の難しいのが『反則技』があることです。
禁止行為は2つに分類され、カテゴリ1とカテゴリ2に分けらています。
これらの反則は、忠告、警告、反則注意、反則、失格の5段階に分かれ判定をされます。
基本的に危険な行為を禁止するということは、競技者のそれぞれの勝利の可能性を平等にするということになります。
簡単に言いますと、反則を与えられる状況というのは、相手の反則により競技者の勝利の可能性がゼロになったと審判が判断を下したということになります。
私もこの反則にはかなり苦しめられて来ました。
審判の感覚もあるので自分では、あててないつもりでいても角度によっては、あててるように見えるのでたまに理不尽に思うこともあるかもしれませんが、これはいくら文句を言っても審判の判断なので覆すことは難しいです。
では、組手をよりイメージして頂くためにこちらをご覧ください。
以上伝統空手について説明しました。
フルコンタクト空手について
一般の方がよくイメージをしている空手がこちらのフルコンタクト空手になります。
このフルコンタクト空手には『瓦割り』もあるそうです。
試合を見ていても、直接あてるのもありだし、何でもありという事では怪我人続出となりますね。
そこで、安全に試合をするためのルールが試行錯誤で作られてきました。
フルコンタクト:組手の試合について
1.顔面の手の攻撃以外(他にも禁止場所有)は素手素足での直接打撃の攻撃をおこないます。
2.試合時間は3分(予選は2分)で一本、技あり二本で勝利となり、それ以外は優勢勝ち、あとは相手の棄権、失格でも勝利となります。
3.技が決まって相手が3秒以上ダウンしたら一本、その前に立ちあがってきたら技ありとなります。
反則技(主なもの)は以下のものがあります。
1.手や肘による頭や首への攻撃
2.金的への攻撃
3.頭突きでの攻撃
4.倒れた相手への直接攻撃
5.衣服のつかみ
等があるそうです。
なお、こどもの試合は初心者向けにヘッドガードやボディプロテクターを装着しておこなう試合もあり、安全性を高めています。
フルコンタクト空手にもやはり、流派によってルールは違いがあるので試合前にはよく確認する必要が出てきます。
試合に勝つにはルールをしっかり理解して精通するのが上達の近道です。
では、フルコンタクト空手の組手がどのようなものなのか見て見ましょう。
どうですか?
伝統空手とは異なりあたるとかなり痛そうですよね・・・
私はとてもじゃあないけど、フルコンタクト空手はやりたくないです。
見るからに怖そうで痛そうだからです。
なのであてられるのが嫌だとか、痛そうと思う方は、伝統空手をお勧めします。
試合の形式は組手が中心となりますが、最近では型の試合をおこなう機会も増えており、型試合を中心におこなう選手も増えてるそうです。
フルコンタクト:型の試合
これは私も初耳なのですがフルコンタクト空手にも型があるそうです。
最近、型の試合も少しずつ増えてきてるそうです。
では、フルコンタクト空手の型がどういったものなのか見ていきましょう。
いかがでしたでしょうか?
私も初めて、フルコンタクト空手の型を見ましたが、伝統空手比べると動作がゆっくりな気もします。
その反面技の一つ一つに重みがあるように思えます。
最後に
伝統空手とフルコンタクト空手、どちらを始めるか。
子どもに習わせるべきか悩みますよね?
伝統空手とフルコンタクト空手、どちらを習わせるべきかどうかは子どもに試合を見せたり実際に道場に行き体験をしてみて本人がやりたい方を習わせるのが一番ではないかと思います。
また、道場の雰囲気などで異なるため、体験する場合は一つの道場だけではなく
2.3個の道場を見学して欲しいです。
一番は本人のやる気次第なので一概にどちらが良いとは言い切れません。
なので、個人的には、伝統空手、フルコンタクト空手、それぞれの道場へ見学にいって見ることをおすすめします。
なお、道場への問い合わせの際には、伝統空手かフルコンタクト空手のどちらの流派かを尋ねてもらえれば教えてもらえますので、事前の確認は大切になります。
ぜひ、あなたに合った空手。
または、お子様に合った道場を探してみてください。
※結局は、友達が行ってるから同じ道場がいいって決めちゃう子どもがほとんどです。
次回は空手を習わせるメリットとデメリットについて書きます。